「Music Caravan Project〜旅する音楽祭〜」は、フランスからアーティストを招聘して行う日本ツアー9公演(現在)、在日フランス大使館公演事業でもある大仕事です。
フリーランスの音楽家、小川紀美代と、その趣旨に賛同してくれた実行委員会で運営しています。只今みんなで知恵を持ち寄り力を合わせて奮闘中。
やるべきことは山ほどあり、こういう時はもう一杯一杯で記録が残らないのが通常。しかし今回は、「自分たちが何をどうやって乗り越えてきたか」をできるだけ、記録していこうと思います。そして、皆さんと共有することで、無事11月の公演を迎えた時に「ああ、ここまで辿り着いたんだね涙」と、リアルに感じていただきたい。
この経過は、相当面白くなるはずです。
では、昨日から今日、動いたことについて。
フランスからのフライトを旅行代理店に相談、やっぱりプロに聞くべきだった!
コロナ禍の渡航で本当にお世話になったHISに直接相談に行きました。今回のツアーは山形から始まります。そして終わりが京都です。紆余曲折してこの行程になったのですが、フランスチームのフライトをどうするか。自力でいろいろ考え、プランを持ち込みましたが、目から鱗のアドバイスをいただきました。
- 日本発着地が違う空港でも、値段は変わらなかった!
- 自分たちで考えていたルートでは時間的、航空会社的に無理だった。
- エティハド航空が意外に良いらしい。そして狙っていたカタール航空は意外に高かった。
- 成田空港から羽田へのリムジンバスの時間、乗り継ぎも完璧にプランしてくれた。
まさに神対応、HIS池袋本店、素晴らしいです!
また、航空運賃、支払い方法についても細かくアドバイスをいただきました。
やはり餅は餅屋。専門家に伺うのが一番です。フランスでも旅行代理店に相談しているのですが、成田から羽田の移動やその状況はわからないと思うし、こちらでリサーチしてよかった。
あとはマネージャーからの返事を待って、手配について、できる限りサポートしていきたいです。しかし、フランスから6名来日、すごい額の旅費です。
公益財団法人・野村財団助成金申請
個人で申請できる助成金があまりにも難しく諦めかけていたところ、こちらの助成金の情報をいただきました。
実は2018年、アルゼンチン関係のプロジェクトで申請し、NGだったこの助成金。再チャレンジすることにしました。
事務方担当の澤口みどりちゃんがギリギリまでかかって申請書を作成、本日締め切りだったのですが、先ほど無事申請完了涙!いろいろと登録したり確認したり、ページが重くてなかなか切り替わらなかったり、「間違えたら一からやり直しです」などの文言に緊張しまくりでした。
結果は7月下旬から8月中旬。無事申請が通ることを祈ります!!!
ちなみに、日本での文化芸術関係の助成金の成功率は、3割と言われているそうですが、今度こそっ!
フランスでも助成金を申請してくれています。助かる!
入間公演に向けてのホップ、ステップ、ジャーンプ!
ツアーでは11月16日、入間市創造アトリエAMIGO!にて公演をします。
地元になんとかバンドネオンやこのツアーの情報を広めようと、ちょっと前から入間に手を入れ始めました。動いてくれているのはT-3 西澤雄樹くん。彼は私の生徒でもあり、今回は生徒で構成されるバンドネオンアンサンブル・蛇腹隊が参加してくれます。
入間で長く音楽活動を続けていらっしゃる西澤くんの母上、しのぶさんのご協力で今回のコンサート企画が始まりました。当日は司会進行で花を添えてくださいます。
今週日曜日開催です。是非お越しください!
生徒のみんなの熱演を期待!はるばる群馬や愛媛からきてくれる生徒ちゃんもいます。
そして、頼れる助っ人として音響に佐藤真さんがきてくれることに。長年の知り合いですが、彼もこのプロジェクトに巻き込まれた1人です笑。感謝!
興行ビザ2号の申請の準備
個人事業主の私が取得でき可能性があるのは「100名以上、飲食なし」の条件付きの興行ビザ2号です。ライブハウスなど、小規模で飲食がある場所では演奏できません。日本ではその内容が意義のある国際交流に基づいた音楽の演奏であれ、入国に問題のある就労と一括りにされてしまいます。
残念だし、これから本当に、改善してほしいと願います。文化芸術に理解がないのも程がある!
そして、個人で海外からの招聘を実施するには、私自身の身元証明がめっちゃ必要です。
6月に準備するものは、
- 開業届
- 確定申告の控え
- 年金振り込み証明書3年分!!!
- 納税課税証明書(区役所)
- 事業税証明書(税務署)
そして、フランスからは、
- サインされた契約書
- 各自の証明写真
- 6名分の最新のパスポートコピー
- プロフィール
- 助成金証明資料
興行的には、
- スケジュール表
- 各会場主催者との契約書9通
- 公演のフライヤー
- 大使館後援証明書類
- 後援会場の図面9会場分
が必要。一つずつ潰していくしかないです。今、ビザ申請には今とても時間がかかっているらしいので、6月中旬には揃えねば。これもみんなと協力して書類作りをしています。税務署と区役所に行く日程を決めておこう。
Music Caravan Project 実現に向けて
大変な反面、この一連の作業、工程で、めちゃくちゃ自分のスキルや精神力、体力が上がるのではとありがたくも思います。
知らないこと、無理だと思っていたことが少しずつ実現に向けて動いていくことは発見でもあり、感動でもあります。
その中での国境を超えた交流についても、これから触れていきたいと思います。
正直、今回のプロジェクトは今までで一番、大変です。しかし、その中で感じること、気付かされることも多い。
みんなと一緒に、頑張ります!