明日からのツアーの荷物は30キロだよ。共演者のペルー人アーティスト、ヘススに話したところ、彼が祖国で兵役中に背負っていた荷物が35キロだったそうです笑。
まあ、ある意味闘ってるからね。うん。
明日からの交通事情
「京阪に車できたらあかんよ」
ということで、新幹線で伺います。
関西方面の友人知人はみんな、穏やかでいい人ばかりなのに、なんで？車に乗ると性格が変わるのかな？まあ、気質の違いということなんだろうと理解しつつ、車でも電車でも荷物量は差して変わりません。しかも、1ヶ月前に予約したにも関わらずその時点で一番後ろの席が埋まってた。ということは、座席の後ろに楽器を置くことができないので上の棚に一つずつ、いつものキャリーからばらして置く必要があります。
そんなに混み合っている新幹線車内で、バンドネオン、いす、譜面台をバラして、、、は無理でしょう。ということで、バンドネオンは前と後ろに背負い、すぐに上の棚に置けるようにし、荷物を一つにまとめて引っ張ることに。
荒手のサンドイッチマンみたいな感じになります。
一台7キロ、ケース、譜面なども入っているので15、6キロは背負うことになります。そして、場所によっては全部持ち上げなくてはいけなかったりもします。この国ではバリアフリーはまだまだ、と痛感する瞬間です。
私の足裏には、皮膚科の先生もびっくりの荷物&演奏タコができていて、1ヶ月に一度、削りに行ってます、、、。
とはいえ、演奏のための準備は万端にしたい
＊バンドネオン2台持ち
結構まめにメンテはしているつもりですが、なんせ100年前に作られた楽器なので経年劣化による故障が数年に一度くらいの感じで起こることがあります。修理をしたとしても、ボンドが乾くまで待ってもらうとか、そもそも自分で直せないことも。演奏ができなくなることを考えるとスペアが必要です。アルゼンチンの演奏家も、2台持ってきていることが多いです。
＊いす
バンドネオンにはストラップがないので、高い椅子に腰掛けると楽器が前にずり落ちていきます。また、それを回避しようとすると爪先立ちでフルコンサート90分間、7キロの楽器をテンションをかけながら演奏することになり、足が攣ることも。できることならば、自分用の椅子を持って行きたい。普通の椅子の規格は床面から座面まで４２〜43センチ。私は３９〜40センチがちょうどいいです。その高さの椅子はなかなかありません。ただのプラスチックの足台ですが、これに黒布をかければ、立派な椅子に。会場で必死に椅子探しをする必要もありません。
グレングールドの気持ちがよくわかります。
意外に健康に役立っているのかも
多分、この荷物は普通の女性には無理だと思われます。でも、こういう移動をしてきたおかげで体力がつき、筋肉も結構すごいです。
そう考えると、あながち悪くないかな。と。特別なトレーニングをしなくても、身体作りが出来ていいなあ、と、前向きに考えることにしています。
根本的な疑問
コンサートが中止になったり、感染拡大ということで予約のキャンセルが今までも結構ありました。でも、この新幹線の乗車率はなんなのか。一歩外に出れば、夏休みということもあり、結構な人出です。
最近、世の中のことがよくわからないなあ、とほんと、思います。まあその辺は深く突っ込まず、自分の行動で示していければと考えています。
大阪のドライバーを観察してこよう
今までさんざん初心者的な運転をしてきましたが、東京や新潟、北海道ではほんと、みんな親切だなあと思いました。そして私も、そうしていこうと。
本当に、大阪のドライバーは極悪非道なのか!？
実際体験してみると、フランス人は全然冷たくないし、アルゼンチンでも自分さえちゃんと気をつけていれば怖い思いもしたことはないです。韓国の反日感情も感じたことはないし、むしろ、今だから仲良くしようといういい感じしかなかった。もしかしたら、そういう類のことなのでは？とも思うのですが、実際どうなのでしょう。
冷静に観察してこようと思います。
そして、運転に慣れた頃、京阪に車でチャレンジしようと目論んでいます。それには自分の運転技術を磨くのみ！
体力勝負の日々が始まります
正直、運転の緊張から比べれば、重い荷物を持つことは慣れているので平気です。ただ、「大阪はサウナだよ」と言われているので、そういうことも含めて体調管理をしっかりしていこうと思います。
今回も、とにかく気をつけて移動し、みんなと無事、再会すること。
そして、本当の意味で音楽を求めている人たちといい時間を共有できますように。
明日の奈良での病院コンサートは中止となりましたが、予定通りに朝イチで行きます。
再演のことも含め、企画してくれた方々といろんな話もしたいと思っています。楽しみ!
行ってきまーす!
