熱すぎる夏、再び。関西ツアーまとめました。

コンサート・ツアー情報

昨日、10日間の旅から東京へ戻りました。
今年の夏は、熱すぎる!
旅の様子をざっくりと、お伝えします。

30キロ手持ちツアー

バンドネオン2台、このトランクに入っているのはほとんどが仕事道具。譜面台、CD、演奏用の椅子、そして、炊事道具!
今回は色々なスタイルでの滞在になるので、車旅と一緒のセットです。
重い。
しかし、これさえあれば生きていける!
着替えは下着類とTシャツ1組のみ。衣装も一着です。まあ、1週間の登山縦走だということで。

新幹線の最後部座席は1ヶ月前にもう予約できず。
早い時間から並んで、荷物置き場を確保。

8/19 奈良国保中央病院ホスピスコンサート(中止)

残念ながら数日前に中止のお知らせが。
この企画をしてくださったのは、10年以上前から同志社大学コンサートでお世話になっていた内田さん。まさに、満を辞しての企画だっただけに落胆しましたが仕方ない!新幹線の乗車時間も変えずに、早朝奈良に向かうことにしました。

そう。コンサートしなくても会いたい人たちなんです。

懐かしい内田さんご夫妻と、以前からお話を伺っていた南仏料理店「気まぐれ市場」へ。
そして新しい出逢い、今回お世話になるはずだった事務所の小巖さん。とっても誠実なやりとりが印象に残る方で、とてもお会いしたかった!

こちらのお料理はシェフのお人柄のように優しくて、でもこだわりが詰まっています。

自然と演奏したくなり、コンサートで演奏予定だった「想いの届く日」「祈り」などを弾く。
音楽って、元々こういうものだったのかもしれないなあ。

夕方まで話は尽きず。

そして電車で大阪へ移動です。
大阪難波まで、翌日のコンサートの共演者、フローレスデュオのヘススが迎えに来てくれました。荷物を持つのを手伝うために、電車で、、、涙。
Latinoはやっぱり強くて優しいです。

到着後は翌日のリハ、そして準備。
疲れていたけれど、それすらも嬉しい。そしてフローレス兄弟の行動力に脱帽。
ステージに合わせて、バンドネオンの新しいマイクシステムを作ってくれた!!!

二日間、彼らの事務所に滞在。なんとど真ん中にエアーベッドが準備されていました!!!めちゃくちゃ寝心地良かったです。


アジト感も満載です。

8/20 大阪豊中ART LAND

今回はキャンセルがたくさん出て、厳しいかもしれない。そんな中でのコンサートでしたが、精一杯の演奏をしよう! と3人で京都王将のちゃんぽんを完食して気合いを入れる。おいしかった〜!

蓋を開けてみたら、、、超満席!
キャンセル出なかったらお客さん、入られへんかったな〜と。嬉しすぎた。

フローレスデュオの演奏は、いつ聴いても幸せと元気をくれる。大好き!

終了後、近所のスーパーでお買い物して事務所で軽く打ち上げ。そしてお兄ちゃんのフレディーと銭湯へ。気持ちよかった!

8/21 近江舞子 アトリエならがしわ

フレちゃんに駅まで送ってもらい、湖西線で近江舞子へ!

琵琶湖が見えてきた!

駅には今回の3つのライブを企画してくれた水口さんが迎えにきてくれました。
久しぶりの感じがしない。実はフローレスデュオと山形の大鳥音楽祭にもきてくれたのでした。

アトリエならがしわはこんなところ。大好きです。理科の先生の牧野さん、かよちゃんご夫婦のご好意で、5日間こちらに滞在。

この日のコンサートには、能面作家の方や、滋賀近辺の文化芸術を愛する方々が集まってくれました。良い時間でした。

8/22-25 アトリエならがしわ滞在

さすがに疲れが出て翌日はダウン。
ハイボール、昼寝、読書、風呂、ビール、読書、風呂、昼寝、、、
良い夏休みです。

翌日はお友達が遊びにきてくれました。
いっぱいお話ししたなあ。

牧野先生が自作している「なぬねの珈琲」キット。水出し珈琲のように、一滴ずつ落ちてくるので「にがない」のです笑。
ゆっくり珈琲を淹れるって、贅沢。

練習もたくさんしたな。

ちょっと歩くと、琵琶湖。

なんにもない。を楽しんだ4日間でした。

8/26 京都左京区 まほろば

大好きな左京区の隠れ家、まほろばに3年ぶりに来ることができました。
嬉しくて、はしゃぎました。
ちょっと涙も出ました。
この日のライブは、まほろばでの演奏で今までで1番、心に残ったな。

店内に放牧されていた牛のコロちゃん。
背中の模様が世界地図です。

和田さん、また来るからね!

久しぶりに会う友達もいて、本当に良い夜でした。

8/27 京都レストランキエフ

オーナーのみちよちゃんとは本当に長ーいお付き合い。加藤登紀子さんの姪御さんでもあるんだけれど、それを知ったのは随分後のことだったと思う。今はご夫婦でキエフを切り盛りしてる。尊敬する友人のひとりです。

演奏前に、本格ロシア料理を頂きました。
おいしい。
冷製ボルシチがピンクだったり、紅茶に薔薇のジャムを入れるんだったなあって思い出したり。

京都とキエフが姉妹都市ということで、こちらではウクライナの方も働いてる。複雑なのは政治だけで、個人は仲良しです。
お家に帰れない方も多いみたい。

共演者の渡里くんとも10年ぶりの演奏。
全然変わってないなあ。でも、演奏は驚くほどパワフルで表現力が多彩になっていて、弾いていて何度も涙が出てきました。

いろんな想いが込み上げてくる、時間でした。

8/28 京都左京区 かぜのね

水口さんご夫婦がホテルまで迎えにきてくれて、スペインバルへ「ティオぺぺ」へ。マヌエルのパエリアが絶品だよ!というので注文したら! いやー本当に美味しい! 海の味がしました。

2階にコロナ禍、使っていないという素敵なスペースがあり、ここで将来ライブができるね! と盛り上がりました。こういうふうに自然に人と人をつなげていく水口さんのマジック。

今回のツアーでとっても会いたかったひと。
左京区の乾物やさん「すみれや」春山さん。
この2年、水口さんが送ってくださるすみれ屋の乾物をいただいてきました。その中には左京区ワンダーランドというたくさんのお店を紹介する地図や、時には社会への問題提起に関する冊子が入っていて、それを読むたびに「うん、そうそう」と共感しきりでした。

志を持って凛として生きている。そんな印象を、春山さんに抱いていました。

会ってみると、とても柔らかく温かい方でした。でも根っこはがっつりしてるぞ。水口さんに言わせると、2人は姉妹みたいやねーと笑。嬉しい。

かぜのねはその名の通り気持ちよく風が吹き抜けるスペース。うちとめちゃくちゃ似ています!なので、バンドネオンの響きが、弾いていると自宅で演奏しているみたいで居心地が良かったです。

こちらもキャンセルが多かったけれど当日イスを追加するほどの盛況でした。

なんと!パリのギャラリーで共演したミラノ在住のピアニスト、あつこちゃんがサプライズで来てくれてびっくり!!!

森山大道Tシャツもらって嬉しい。

そして、まるでスタンプラリーのように初日の大阪から近江舞子、京都の5回のライブ全てに来てくれた方も涙。。。まあ、途中から引くに引けなくなったようでしたが笑。この感じが、関西やねー。

ざっくり書いても長すぎてすみません

でも全然、書ききれないんです。
これからは「まとめ」形式はやめよう。。。
きっと毎日書いても、無理かな。

熱すぎる夏。

そしてこの3年は、無駄じゃなかった。
発酵期間だったんだな。

そしてそのまま、東京へ

名残惜しすぎたけれど、夜の新幹線で東京へ。
またしても荷物置き場確保のため、早い時間から並びます。

この力技ツアーも、もはや楽しい。

多分以前は愚痴っていただろう大変さも、今は「ああ、これ!この感じ」嬉しいです。
普通だったことがこれ程素晴らしかったなんて。

でもきっと、関わってくれた方々、聴きに来てくれたみんなもおんなじだと思うんです。

新幹線の3時間が、あっという間でした。

旅は続きます

嗚呼、、、やっぱりうちは、いいな。
って、ゆっくりしている間もなくての、今。
それも、幸いです。

音楽やっててよかった。

そして、人って愛おしいな。

ひととひとが近づくことができなかったり争いが終わらないままの今日、しみじみとそう思いました。

今週末からは郡山へ。
旅は続きます。

タイトルとURLをコピーしました