やっと、逢えるね。画家・長田良夫さんのこと

コンサート・ツアー情報

昨年クラウドファンディングで制作したアルバム「想いの届く日」のCD盤面のかわいい猫ちゃんのイラスト、印象に残っている方も多い良いです。

この作品は、画家・長田良夫さんの作品。「コロナ禍が終わったらコラボしよう!」そう約束したのに、なんと一昨年の9月、コロナではなく、交通事故で突然旅立ってしまったのです。

長田良夫さんについて

東京の下町に生まれ、画家を志し芸大へ。作家活動を重ねつつ、1963年にはメキシコへ留学、1973年には海外技術協力事業団の一員としてエチオピアに滞在されています。この経験が発送の自由さと制作意欲の源泉になり、作風に大きな影響を与えたそうです。

60歳になったことをきっかけに福島県の矢吹町にアトリエ「袖庵画室」を構え、矢吹町の季節の変化を感じながら創作を続けておられました。

動物や風景を記号化した絵画、文字絵、コラージュなど、自由な表現方法をされていました。独自性より、自由を選んだアーティストなのだと思います。

大好きな猫の絵。

アートと音楽で繋がる

コロナ禍、何もできない時に、「これに音楽つけてみる?」と喜多方市美術館での個展の図録を送ってくれたのは、郡山小さな森の美術館館長・大島和子さんでした。

私は図録をバラバラに切り離し、一枚一枚をスキャン、それをつなげてスライドショーにしました。そこに、自宅で録音したオリジナル楽曲を乗せた。この制作はコロナ禍が始まったばかりで途方に暮れていた一番辛い時期、心の支えとなりました。

この作品は毎日散歩していた公園で自然の音をフィールドワークとして録音して重ねています。

最後の「ただいまー」は、音楽に、戻ってきたよ。という意味でした。

次の作品は、大島さんの美術館の庭にある、大きな枝垂れ桜をイメージしています。そして、みんなが住む福島へ、思いを馳せて作りました。

スライドショーには長田さんの作品を散りばめて、音楽と共に楽しめるように作りました。

長田さんはこの動画を、とても喜んでくれていました。

私も、たくさんのインスピレーションをいただきました。

お手紙でのやりとり

私たちは、まだ会ってもいないのにすでに心の奥深いところでつながったようでした。長田さんから、動画の感想や、また、スペイン語でのお葉書などもいただき、本当に嬉しかった。

このやりとりで、私たちは互いの表現についてを深く理解し合えていたことを感じていました。

「まるで私が作ったもののようだ」

きっといいコラボになる!そう思っていたのに。

お会いすることは、叶いませんでした。

作品は永遠に残る

北方私立美術館や長田さんの奥様のご好意で、長田さんの作品を新しいアルバムに使わせていただくことになりました。

思いがけないポップなデザイン性が、このCDを彩ってくれました。

そう、作品は永遠に残るし、私たちはちゃんと、コラボしたのです。

クラウドファンディングで制作した「想いの届く日」の試聴、通販のお問い合わせはこちらから。

逢いに行くよ!

9/3 長田良夫袖庵画室にて、プライベートな演奏会を行います。

その日は奥様の90歳のお誕生日!!!お祝いの気持ちを込めて弾こうと思います。

繋げてくれた大島和子さんに心から感謝です。

長田さん、待っててね!

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