ツアー中、数々の感動的な出来事がありました。
でも、涙は出なかった。
泣くことが全く、できなかった。
それ以上にのしかかるプレッシャー、責任、緊張感。
感情が麻痺してしまっていたのかもしれません。
ツアーが終了しても休めない。終わらない事務仕事、支払い、経理、などなどなど。
そして、映像制作が始まりました。
使用する音源は、フランスの音響担当Swannが録音してくれたもの。
彼が横浜公演でライブ録音した音源をミックス作業中。
データでいただいた音源を確認するために、自分達の音を聴く。
その瞬間、刹那だけが蘇る。
ステージの上では、確かに、魂のやりとりがありました。
自分の弾いたはずのフレーズはみんなに受け渡され、それをまた自分が受け取る。
そうやって織りなされていく、音楽。
何を弾いたかはもう、覚えていない。
でも、確かにあの1ヶ月、みんなと生きた。
たくさんの困難を乗り越えて、力を合わせて、だからこそ最高潮に熱を持った演奏ができたんだ。
こんな録音、聴いたことがない。
やっと、泣けた。
わんわん、泣けた。
Mezcal Jazz UnitとSwann,Elizaには、感謝しかない。
終わったことには興味がなくて、いつも前に進むことしか考えていない。
でもこの記録は、残したい。残すべきだ。
そう思いました。
只今絶賛作業中のStudio Ram・吉野裕司さんも東京公演を実際に聴いてくれている。
だからこその、愛がこもったミックス。
ホテルにギターのストラップを忘れたJMのために、自分のを持って飛んできてくれたもんね笑。
これから、クラファンでご支援いただいた皆さん、そして実際コンサートに足を運んでくれた皆さんへのプレゼント映像を制作します。
年内ギリギリになるかもしれませんが、楽しみにお待ちください。
また進行状況を、お知らせします。
やっと、ちゃんと、終わることができた。
そしてまた、前に進むことができます。
共に制作を進めているのは、クラッキスイレブンの鈴木くん。
先日も、倉橋ヨエコさんの録音でおせわになりました。
何気に長いお付き合いです。
また一緒に仕事できて、嬉しい!!
どんな映像が出来上がるか、楽しみです!!!
写真は11/11 横浜市港南区ひまわりの郷ホールにて。
photo by Elizabeth Riley