1年以上かけて作り上げたツアー。
その過程では言い尽くせないほどのドラマがありました。
この大仕事をやり遂げるために、お互いの力を振り絞った。
文化の違い、意見の相違でぶつかった。
トラブルが起こっても挫けず、解決策を見つけて、
右ハンドルの車をフランス人が運転して、
ペーパードライバーだった自分がその車を先導して日本中を走り、
毎日、笑って、泣いて、ハグして、キスして、そして全力で演奏したんだ。
限界なんて、とっくに超えていた。
いろいろなことがあったけれど、思い浮かぶのは演奏のその瞬間の煌めきだけだ。
その瞬間に生きた1ヶ月は夢のようであり、そしてまだ終わった気がしない。
今、痛烈に思う。
日本とか、フランスとか、全然関係ない。
私たちはただ同じ人間で、音楽という言葉で全てを分かち合うことができる。
そしてそれを共有してくれた全国のみんなに深く、感謝します。
“WE DID IT !!! “
最後の夜、エリザが言った言葉を忘れない。
「これはさよならじゃない。最初の一歩なんだよ。」
そう言って笑顔で帰国したMezcal jazz Unitのみんな。
フランスに無事到着です。
私は大渋滞に巻き込まれながら13時間かかって東京へ。
この1ヶ月を反芻するのに、必要な時間だったともいえます。
まだまだ全然、言葉にならない。
でも、それでいい。
言葉にならないことを、音にしていくのがミュージシャンなのだから。
生きづらくても、
うまく言葉にできなくても、
みんなそれぞれ、自分だけの道を見つけるのだろう。
それが表現する、ということであり、
だからこそ素晴らしい。
そう思います。
Mezcalのみんなが楽しみにしていたけれど悪天候で見られなかったMt.FUJI.
昨日は綺麗に見えました。
足柄SAにて。
愛を込めて。
旅はまだまだ、続きます。