先日観た、坂本龍一氏の最期の3年半を記録した映画、”Ryuichi Sakamoto : Diaries”の中で録音風景が紹介されていたソロピアノアルバム”Opus”を聴いている。
初めて聴く曲も懐かしい曲も、丁寧に再アレンジされている。
演奏は抗がん剤の副作用による指先の痛みもあるのだろうと感持させたり、そうかと思うと、魂の叫びのように激しいものもある。
いずれにしても、その時期、彼の中にある全てを(とは言わないけれど)記録したのだろうと思う。
実は今日初めて、CDの「中印刷」と呼ばれるものが帯のようにCD全体に巻かれていることに気づいた。
通常は曲の情報や人名のクレジットは冊子となってCDの中に入れられる。
それが表に巻かれている、ということ。
冊子や印刷物が中に仕舞い込まれるのではなく、一番表にあるということが意外なほど素敵で、マットな黒一色のCD本体がとても美しいと感じた。
印刷物は中にあるだろう、という思い込み。
それが覆された時の、意外なほど大きな驚き。
仕事とは、こういうことじゃないだろうか。
こうでありたいな、と思った。
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