本当に久しぶりに自作曲ソロをじっくり練習した。
オリジナルは、バンドネオンが一番良い響きの音域を使い、この楽器がどうやったら最大限に生かされるかを考えながら作る。
ハーモニーも自分の好みのものを一から作る。
そして、一曲ずつ、それぞれの思い出もあったりする。
この楽器のために、曲を作る。
そして、自分のために。
本来それを、「音楽」と呼ぶのではないだろうかと思う。
弾きながら、バンドネオンが喜んでいるのを感じた。本当に、そう思った。
いつまででも、弾いていたかった。
自然なバイブレーション。
力まずとも、美しく響くハーモニー。
オーダーメイドの音楽は、この世に一つしかない。
超絶技巧の曲よりも、
みんなが知ってるスタンダード曲よりも、
私が弾きたいのは、そんな、かけがえのない大切な「音楽」なのだ。

