ご依頼をいただいたのは2月。
確か、ベトナムツアー中だったと思う。
トークを含めた30分の音楽番組。
デビュー50周年を迎えられたヴァイオリン奏者の大谷康子さん、そして司会は春風亭小朝師匠。
演奏はバンドネオンソロ、そして大谷さんとのコラボが一曲、のはずが提案したオリジナル曲を気に入ってくださり特別に2曲。
今年は国内外でツアーが多かったため、当初は6月に予定していた収録を8月に延期して頂いた。
というのもコラボ曲の一曲は古典タンゴのテクニカルなものだったので、譜面をいただいてからは毎日コツコツ、欠かさずに練習を続ける必要があったからだ。
私は不器用だ。
お話をいただいた時期は手術、放射線治療を経てまさに「死ぬ気で」海外ツアーに出た頃。
何があるかわからない。
体力が持つかもわからない。
この先、どうなるのかの不安だらけの日々。
4月はフランスでの一ヶ月のツアーもあり、Mezcal Jazz Unitとはオリジナルな「自分たちの音」を追求し、バンドのサウンドを作り上げていた時だった。
そのことと、古典曲と向き合うことがあまりに音楽的に乖離していると感じたため、一時はお断りしようかと考えたりもした。
番組ディレクターの高木さんとは、ガチンコでメールのやり取りもさせて頂いた。
昨日の収録ではその全てが思い出された。
そしてそれは、、、、、
現場で全部、吹っ飛んだ!!!!!!!!!
一体何を、頭でっかちに考えていたんだろう。
音楽は、音楽、なのだ。
大谷さんの溢れ出る情熱的な音を感じ、嬉しくてたまらなかった。

緩急の激しいオリジナル曲も、冷静に、そして熱く支えてくださったピアニストの佐藤さん。

私を見つけ出してくれたこの番組構成をされている伊藤さんの温かい眼差しを感じた。
お忙しい中、私の長ーいメールに丁寧に返信してくれた高木さんとハグをした。
タイトなスケジュールの中、笑顔で収録してくださっているスタッフさんたち。
メイク嫌いな私を超ナチュラルに仕上げてくれたメイクの土屋さん、ありがとう。


トークについては演奏よりも緊張して、台本に赤ペンで膨大な書き込みをして準備していたけれど、それが覚えられない苦笑。という件は、小朝師匠が軽々と楽しく導いてくださった。
本当は「音楽についての考え方」とか「これからの活動や告知」の話をバッチリしたかったけど、ぜーんぜんできなかった。
師匠が興味を持たれたのは「どうしてバンドネオンを始めたのか」「どうやって独学で勉強したのか」。
そうだ。それなんだよな。
結局、「情熱」おそらく「狂気」みたいなものを、情報でなく、感覚で感じてもらうことが大事なんだ。
「私で、いいんだろうか。」
ずっとずっと気にかかっていたけれど、出演できて本当に、よかった。と思えた。
何より、収録自体が素晴らしい経験となった。
東京のど真ん中の白寿ホールに車で向かうのは不安だったので、演奏に集中するために前日、車リハもした笑。
「そんな人、初めてですよ!」と笑われたけれど、まあ、それが私なんだよな。
放送日が決まったらまた、告知させていただきます。
◆番組概要
番組名:BSテレ東『おんがく交差点』
放送日:毎週土曜 あさ8時(30分レギュラー番組)
出演者:春風亭小朝 大谷康子(ヴァイオリニスト)
番組HP: http://www.bs-tvtokyo.co.jp/official/kousaten/
昨日お世話になった全ての方に、感謝を込めて!!!
写真撮影は、伊藤裕太さん。ありがとうございます!


