音楽家にとって、演奏技術は最も好きで得意だったこと、最も努力してきたことであり、それ一筋で行ってきた職業だ。
そして、生きがいでもある。
突然それが奪われたとしたら。
「ジストニア」という病気をご存じでしょうか。
ジストニアは運動障害の一つで、筋肉に勝手に力が入って動作や姿勢のコントロールが利かなくなったり、動きがぎこちなくなったりする脳の病気。
高度な動きの訓練を長期間続けることで、神経の回路に望ましくない変化が起こってくることが原因と言われている。
病気のことを周りに相談したくても、知られると仕事面で不利になるのではないかという心配もあり、誰にも相談できずに孤独に陥りやすいという問題もある。
私もがんの告知を公表する時、本当に迷ったし、辛かったことを思い出す。
日本ではまだまだ治療が難しく、誤解も多い病気だと聞く。
ジストニアと10年以上、闘ってきたバイオリン奏者の友人の復活コンサート。
しかも、自身での企画のホームコンサートを一日2公演。
先日、長い時間をかけてリハーサルをした。
演奏する喜びに満ちた彼女の音は、感動的だった。
私のオリジナル曲を心から愛してくれて、共演することを一つの心の支えに、頑張ってきたという。
その言葉に、胸が熱くなった。
思うように指が動かず、楽屋で泣いていた彼女の姿を昨日のように思い出す。
また一緒に演奏できて、本当に嬉しい。
数々の治療法を試し、ついにはパリにまで飛んだ彼女。
そこで素晴らしい指導者と巡り合い、今があるという。
その行動力と熱意が身を結んだんだね。
6月のコンサートが待ち遠しい!!!


