タンゴ歌手、ロサウラ・シルベストレさんが他界されました

日々想うこと

ホセ・バッソ楽団に同行して来日公演を果たし、日本でもファンの多かったロサウラ・シルベストレさんが3月24日、16:30に他界されたという知らせを受けました。

私の中では「ブエノスアイレスのお姉さん」のような存在。

2017年、コスキンフェス出演の際にブエノスに立ち寄った時に一緒にコンサートをしたり、食事をしたりして楽しい時間を過ごした。

その時にがんを患っていたと聞き、そんなことは微塵も感じさえない美しいソプラノの歌声に涙したことを覚えている。

初めてアルゼンチンに渡った2001年の頃からお世話になってきた谷口庄平さんのご紹介で知り合い、ブエノスを訪れるたびに弾けるような笑顔で抱きしめてくれた。

2010年にはご自身の出版された譜面をたくさんプレゼントしてくれた。

譜面に直接私へのメッセージをたくさん書いてくれて、その心遣いに感激。

2015年に谷口さんと共に来日された時は、”Una alondra en el Japon(日本のひばり)”を共演。

日本が大好きなロサウラのために、イントロと間奏に「さくらさくら」を挿入した。

近年、ヨーロッパにツアーすることが多かったけれど、一昨日急にサンティアゴ・デル・エステーロの友人からコンタクトがあり、アルゼンチンのことを考えていたところだった。

フランスツアーから帰国したら5月18日には、トロイロの命日記念のコンサートもある。

そういえば、トロイロファミリーと繋げてくださったのも、谷口さんとロサウラだった。

音楽と人とのつながりは、距離を超え、国境を越える。

そしてロサウラはそれさえも超えて、天国からわたしたちを見守ってくれているのだろう。

人は儚い。

だからこそ、今日一日を悔いなきよう、生きていきたい。

ロサウラの冥福を、心から祈ります。

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