がん、ありがとう。

乳がんステージ0

がん告知から手術、放射線治療と乗り越えていく中で、たくさんの友人たちに支えられてきた。

メッセージのやり取りや電話、直接会って話したり。

今まで私はあんまり人づきあいもいい方じゃなかったし、仕事以外で出かけることもあまりなかった。

がんを告知されてからの方が、ずっとずっと外交的になった。

励ましてもらうだけじゃなく、乳がんについての不安の相談を受けたり、悩みを聞いたり。

そんな「心」のやりとりが、ようやくできるようになった気がする。

がん闘病では、治療や検査結果の一つ一つが、大袈裟じゃなく自分の余命を確実に感じさせられる事が多い。

このまま元気になっていくかもしれないし、もしかしたら再発するかもしれない。

治療が終了しても、5年10年単位でこの病と付き合っていくことになる。

ある意味、追い詰められた状況の中で「選択」していく自分の人生。

1人では、抱えきれない不安。

今の時期を共有してくれている友人たちには、感謝しかない。

今日は、京都からおいしいお漬物やお豆腐などなどが届いた。

まだ、そんなにたくさん食べられないので、おいしいものを少しずつがとてもありがたい。

お礼の電話をする。

お話をする。

送ってくれた方の人生を、聞く。

きっと、今だから話せることなのかもしれない。

励まされ、そしてまた、その方の健康と幸せな日々を願う。

今はきっと、いろんなことに気づく大きなチャンスなんだろうな、と思う。

がん、さんきゅう。

放射線治療は後3日。

もう少し。

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