演奏することは、生きているということ

乳がんステージ0

手術後1週間。

先週の今日、乳がん部分切除の手術をしたなんて、なんだか夢の中の出来事のようだ。

体調も順調に回復、バンドネオンの音を出してみた。

先生からは、演奏には問題なく復帰できると太鼓判をいただいている。

しかし、この楽器の演奏に、どれだけの筋力が必要かは、奏者でないとわからないだろう。

乳腺を切除するために切った傷は10センチ弱。

胸筋と近いので、7キロの楽器を膝に乗せ、テンションをかけるとまだまだ痛む。

そんなことはなかなかないとは思うけれど、治り切らない前に内部で出血をしてしまうと再手術になることもあるという。

静かに、ゆっくりと音を出した。

術前に体調を崩したこともあり、10日間、バンドネオンに触れていない。

こんなことは、初めてだ。

膝から伝わるバイブレーション。

自分が出している音を聴くと、この10日間でポッカリ抜けていた心の隙間が埋まっていくように感じた。

やっぱりいいなあ、バンドネオン。

少しずつまた、音楽と向き合っていきます。

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