強い意志。秘めた情熱。儚い美。そして、一夜限りの恋。夏の動画制作第6弾”A mi abuera(祖母へ)”

音楽制作

穏やかでさりげなく聴こえる曲ほど、実はとても難しい。

一発録音&撮影の厳しさも相まって、この5分弱の曲の撮影に4時間かかりました。

最初はいつも通り、スタンディングスタイルで。

長く蛇腹を使う曲なのでなかなかうまくいかず、しかし3時間で一旦録音完了とする。でも、聴き直してみるとなんとなく違う気がする。。。この曲の良さが、出ていないような。

この夏、こだわっていたのは「立って弾くこと」。

立ち弾きはパワフルで芯のある強い音を出すことができます。

しかし、微妙なニュアンス、フレーズの隙間、音の震え、それはやはり、座って蛇腹を安定させた方が表現できるのでは。

一度「こだわり」を捨てて、座って弾いてみたら、するっと撮影できました。

(とはいえ1時間はかかりました苦笑)

映像についても、実はもっといろんなトリガーを準備していました。

月下美人をテーマにしているのですが、調べれば調べるほど魅力的な花で、中でも「なぜ夜に咲くのか?」という部分では、「夜行性のコウモリが受粉するため」という理由が!

で、コウモリが飛び交うフリー素材の動画を仕込んだり、つぼみから花咲く様子を写真を動かしながら作ってみたり、かなり楽しんでしまいました。

しかし!

結局はシンプルイズベスト。

あまりたくさんの要素を盛り込間ない方が、すっきりと美しい画になりました。

やはり、引き算、なのですねえ。。。

敬愛する映画監督のウォン・カーウァイ氏は一つの映画で7パターンの編集を制作するそうです。

いやー、気が遠くなる。

でも気持ち、分かります。

祖母が好きだった月下美人の鉢植えをプレゼントしたことがあります。

それを庭に植えて育て、開花した夜は夜中中ずっと眺めていたと嬉しそうに話してくれたのを思い出します。

いつも微笑んで、静かで、決して人の悪口など言わない人でした。

しかし、その言葉や行動に、強い意志や真実を感じることも多かったです。

私の中での「平和の象徴」だった祖母に、この動画を贈ると共に、世界中の平和を祈ります。

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今日は終戦記念日。そして、尊敬する祖母の誕生日でもあります。

静かで優しく、そして強い。

闘わずして最後は、自分の意思を黙って遂げる。そんな人でした。

彼女が好きだった、月下美人に思いを馳せて、動画を作りました。

強い意志。

秘めた情熱。

儚い美。

一夜限りの恋。

月下美人の花言葉に、亡き祖母の冥福と、世界の平和を祈ります。

撮影、録音MIX、ビデオ編集、作曲、バンドネオン演奏:小川紀美代

協力:中家篤志

楽曲:祖母へ/ 小川紀美代

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これからも随時制作した動画をアップしていきます。

ぜひチャンネル登録、お願いします!

Kimiyo Ogawa
バンドネオン奏者・小川紀美代の楽曲、PVを発信します。 プロフィール 小川紀美代(バンドネオン奏者) ほぼ独学で奏法を学び、2001年単身ブエノスアイレスへ渡る。アルゼンチン最大の音楽祭であるコスキンフェスティバルに日本代表として2度の出演。2010年在ボリビア日本大使館事業コンサートを含む南米縦断ツアー。201...
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