昨年日本ツアーを実施した南仏を拠点に活動している「Mezcal jazz Unit」と来年2月に東南アジアツアー、4月にフランスツアーの企画が進んでいます。
私は以前、カンボジアで不思議な体験をしました。
実はマネージャーのElizaとは10年以上コンタクトを取り続けていました。
なかなかコラボが実現しないまま時はすぎ、2016年、私はフランス人ダンサー・Celine Bacqueと共にカンボジアへ。

私たちは人種を超えての親友であり、Celineは長く韓国に住んでいました。彼女を通じてたくさんの素晴らしい韓国のアーテイストたちと共演し、どこへ行っても彼女は私をmy sister Kimiyo chanと紹介しました。


シャムリアップでは、彼女の友人のトロンボーン奏者・Alexが音楽学校を開講したということでお祝いのイベントでパフォーマンスしました。彼はフランスから来ている友人たちとも同じ時期にライブをしているようでした。なんとそれが、MJUだったのです。

会ったこともない私たちが、連絡を取り合ったわけではないのに、同じ時期に同じ場所で、同じアーティストと関わっていたわけです。
ある日、Celineが音楽学校に打ち合わせに行ったところ、フラン人の女性と会ったと。その人からCDをKimiyo chanに、と渡されたよ! と見てみると、なんと、ずっとコンタクトを取り続けてきたElizaからでした。
そして、後から分かったことですが、AlexはMJUの共演者でもあり、2021年の南仏でのコンサートに来てくれました。コロナ禍で学校が閉鎖されたので、地元に戻ったと。。。
そしてそれが、Celineとの最後の旅になりました。
その後行った台湾で、彼女は突然亡くなりました。色々あってかなり身体とメンタルが弱っていたせいか、免疫不全からくる敗血症でした。
彼女は悩み多き人生を跳ね除けるように、明るく、美しく生きた人でした。生まれ故郷のフランスについての話はほとんど聞くことはなく、それは自分ととてもよく似た環境だったため、お互いノータッチでした。だから、彼女が南仏の生まれだということに、触れたことはありませんでした。

長い長い物語の中で今、MJUと関わっていること、何か偶然とはいえない気がします。
世界は狭い。
そして、偶然は必然。
東南アジアツアーはベトナムはほぼ決定していますがカンボジアは予算の都合でまだ未定です。
でも、できればもう一度、あの場所へ行きたい。
そう願っています。

ツアー企画に尽力してくれているElizaとリーダーのManuに心からの感謝を。
