昨日の木下尊惇さんとのリハーサルでは、演奏している時間と同じくらい、たくさんお話ししました。最近はソロをライフワークとされている尊惇さんは、土着のボリビアの音楽を独自の手法で精力的に演奏されています。
「ボリビア音楽への愛情が、すごいですね」
とよく言われるらしいけれど、それは違う。
「もうすでにその内側にいるので、愛しているという言い方に違和感を感じる」
と言っていました。
激しく同感です。
私もよく「ストイックに音楽に人生をかけていますね」などと言われるけれど、いや、違うよね。といつも感じます。
別にそんなつもりじゃないよ、と。ただ気づいたら「音楽に生かされていた」んだよ、と思います。
生きづらさ満載の自分が、表現の手段として音楽を選んだ。私は多分、演奏することができなくなったら発狂してしまうんじゃないかと思います。だからバンドネオンを弾いている。
弾いていたいから、いい演奏ができるように健康でいたいし、仕事として成立させたいから苦手な事務仕事もする。結果、料理が好きになったり、環境問題に敏感になったり、複式簿記を勉強したり、車も運転できるようになったりした。
すべては「音楽」から始まっている。愛する。というより、自分そのものなんだと思う。
尊惇さんとは違うけれど、やっぱり音楽は単なる「対象」ではありません。
「生活の中に、音楽はある」
尊惇さんの生活は、その音楽と同じように誠実で美しく、ユーモアに溢れていると感じます。その形は人それぞれでいいし、自由なんだと思います。
昨日はお手製のポトフをご馳走になりました。ランチョンマットはパートナーの愛さんが麻で織ったもの。
近所の農家さんが旅行に出ている間、愛さんが羊のお世話をしていると聞きました。そのお礼に、といただいた無農薬野菜をお裾分けしてくれました!手作り醤油もいただいたので、早速使ってみよう。
おうちの猫ちゃんや、庭先に集まる鳥たちなどなどそれら全てが愛おしく感じられた時間でした。
3/23の神奈川公会堂での演奏が楽しみです!
なんと、300名様まで無料です。私たちの音楽をこの機会に楽しんでほしいと思っています。
お待ちしています!