うららかなGWも、呑んでません。
まあ、言ってみれば夏暑ければ冷たいビール、秋、肌寒くなればお湯割りを呑み、冬は熱燗が最高。と、各季節ごとに呑む理由はあるわけです。
禁酒生活も二カ月目に入り、いろんな変化を感じています。
大まかにいうと、
*身体的変化
1、睡眠が深くなって朝までぐっすり眠れる。
2、痩せ過ぎが改善し、体重が一定をキープできている。
3、とにかく頭がすっきりしていて、仕事が捗る。
*経済的変化
1、酒代が浮く。
2、浮いたお金で英会話カフェに通えている。
*精神的変化
1、前向きになった。
2、呑んでダラダラしないので時間ができ、仕事が捗るので焦らなくなった。
3、感情ではなく、論理的に深く考えられるようになった。
いいことばっかじゃん!
まあ、まだ1日のうち、何度かは「呑みてえええええええ〜〜〜〜!」ってなりますが。
3カ月を過ぎればそう思うことも少なくなり、半年過ぎればむのまないことが普通。となるようです。
先日読んだこの本、私が書いてのでは?と思うほどでした。
かつてのパンクロッカー・町田町蔵改町田康氏の著書で、私は大ファンです。が、彼の文体を受け付けないという人も多いのでおすすめはしません笑。
彼が断酒したという話を聞いた時、確かに私は「なんかつまんないし、町蔵が町蔵でなくなる」というように思いました。
しかし。
考えてみれば、酒を呑むのも呑まないのも、本人の自由です。
私も彼と同じく、いろいろあったにせよ、「ある日突然酒をやめてみようと思い立った」だけで、今でも「酒を呑まない」と考えているのは自分の中の「正気」ではなく「狂気」の方だと思います。
それについて、「ストイックだ」とか「そこまでしなくても」とか言われますが、まあ、自分でしたいことをしてみているだけなわけですが。
「誘えなくなった」と言われる一方、アルコールを介さなくても楽しく気持ちよく付き合えている友人もいるわけで、個人的には他人に対して「呑むか呑まないか」は全く気にしていない。どっちでもいいです。
それは個人の自由だからね。
会いたければ会うさ。
で。「私の個人主義」という夏目漱石氏の著書がありますが、激しく共感します。
「自分本位で考えようよ。そして同じように他人の個性も認めていくことが、これからの日本の発展につながるんじゃないかな」
大正から明治の時代に、すでにこういう考え方を提案されていたというのに、グローバリズムとか多様化など言っても所詮、日本は変わってない。
フランスに滞在した時、めちゃくちゃ普通にこんな感じの個人主義が気持ちよーく流通していたので、非常に快適でした。
ちなみに、もう随分前ですが、夏目漱石研究家の小森陽一さんとの対談が書籍化されています。
私は一番最初に「逆走するバンドネオン奏者」として収録されていますが笑、この時も小森氏の漱石論がめちゃくちゃ腑に落ちました。
今だにこの本を読んだ!という方に声をかけていただいてます。
ということで、3カ月目が楽しみです。
ちなみにドゥマゴ文学賞受賞の影響か、町田康氏の著作をフランスの書店でも結構見かけました。
しかし、、、、あの文体をどうやって翻訳して、どこまで伝わっているのか、気になります。。。