後援、ビザの申請、ツアーの宣伝告知、助成金のことなどを文化芸術担当・ギヨーム・ゴべールさんと打ち合わせに行ってきました。
まずはフランスのマネージャーが大使館とコンタクトしてひたすら返事を待っていました。ついに返事が!そして、日本語は全然話さないというギヨームさんと英語でなんとかこちらの意思を伝え、打ち合わせを取り付けるのにも一苦労でした。
え、メールの方がわかりやすいんじゃ、、、と、最初私もそう思いましたが、チャンスを得たら即電話。そうしないといつまで経ってもコンタクトできません。今回はそれに加えて、北海道ツアーの時に洞爺湖で偶然知り合った関係者の方からも、こちらのことを伝えていただくことができました。本当に、感謝です涙!
日本語と英語の企画書、プロフィール、スケジュールなどの資料が必要ということで、前日までかかって作成。作成していく段階で、プロジェクトタイトルを「Music Caravan〜旅する音楽祭〜」に変更。これも思い入れがある分難航しましたが、実行委員のみどりちゃんややフライヤーのデザイン担当の方にも意見をいただきながら、激論しながらの決定。フランスチームにも確認をとりつつ、二転三転しながらのタイトル決定でした。
英文はまずはたたき台を私が作り、それをチェックしたいただく、という形に。こちらもご協力に感謝!
前日は疲れていたけれどなかなか眠れず。
2018年のアルゼンチンプロジェクトの時、同じく大使館の文化部と後援の件でやりとりした際、結構苦労しました。明日はどうなるのか、、、、
朝イチで広尾のフランス大使館へ。
早かったかな、と思いきや、入り口では税関と同じ荷物のチェックのベルトコンベアーがあったりパスポートを提示したりで時間がかかりました。
無事入館。
お会いしてみると、文化芸術担当のギヨームさんはとても穏やかな良い方で、「ボンジュール、オンションテ、セ、キミヨ」などと必死にいう私を笑、温かく迎えてくれました。
企画書を見ていただきながら、あらかじめまとめていった質問を通訳していただきながらなるべく英語で直接話しました。
1、ビザ申請の協力について
ビザの申請ははっきり言って、招聘元となる私個人の問題なのですが、念の為、何か効力のある書類はないのかお聞きしました。
答えは「なし」。例えば、後援を取得した場合、その証明書は出すことができるけれど、それはビザの申請に効力はない。とのこと。
行政書士さんも同じことを言っていて、個人で申請する場合、最終的に必要なのは「確定申告の控え」「開業届」「納税証明書」そしてなんと!「国民年金支払い証明書」!!!とにかく、税金を払っているか、国に反いたことをしていないか、が審査点らしいです。
コロナ禍で簿記を勉強して青色申告をしているし、なんと国民年金は私、全額支払っています。収入を失っていた時期は免除届を出し、その後、その分も支払いました。大いに疑問を持った時期もありましたが、こんな時に効いてくるとは!開業届も出してる。なので、行けるかと。真面目に生きてみるもんです。
2、後援について
これはHPから申請ができます。しかし!申請してから取得まで、2ヶ月かかるらしい。当然、フライヤー類にはロゴを入れたいので、もうやらねば!
3、宣伝について
全国のアンスティチュ・フランセのニュースレターで告知してくださるそうです。
アンスティチュ・フランセのHP
4、助成金について
日本では、個人が申請できる文化芸術の助成金が驚くほどありません。何か情報がないかお聞きしたら、「日本は助成金の申請が複雑で厳しすぎる。フランスで取得してもらった方がいいと思う」とのこと。同感です。
今回、フランスチームも来日のために助成金申請をします。私たちもチャレンジしますが、範囲が狭い上、経費の半分しか助成されません。その上、取得できる確率が低すぎる。
助成金を受けられる確率は低いので、来年クラウドファンディングをまた、立ち上げます。
その時は、応援よろしくお願いします!
「今回のツアーでは、日本人も知らないような場所へも行きます。コンサートホールだけではなく、日本の伝統的な文化や、昔から残る自然の中でも演奏する、個性的な公演になるでしょう」
興味を持ったギヨームさんが「大鳥」と検索してGoogle Mapを見た時の顔!笑!
山以外、ないのでびっくりしたようです。
また、メキシコには2回行ったことがあり、好きな場所なのだそうです。
ちなみにMezcal、とは、メキシコの強いリキュールの名前で、印象深かったようでした笑。
私のCD「想いの届く日」をお渡ししたら、この曲大好き!と嬉しそうでした。
ふー。と一息つきつつ、午後は録音現場へ。
南麻布のあたりは戦前からの古い建物などが残ってて好きなエリアです。
通りすがりの神社に手を合わせて、公演の無事を祈りました。
文化芸術の予算を削減していく国に未来はないと思います。
そんな中、自分に何ができるのか。
一つ一つ、少しずつでも、前進あるのみ。
みんなの力を借りつつ、頑張ろう。