漫画家・高井研一郎さんのこと〜寅さん記念館での演奏に向けて〜

コンサート・ツアー情報

すみません、2ショットの写真がこれしか見つかりませんでした笑。

もう10年前になる高井研一郎さんの生前葬にて。ややこしいですが笑、6年前、天国へ旅立たれましたが、この写真はご本人です笑。

タンゴとウィスキーとマジックが大好きだった、高井さん。実はこっそりバンドネオンも持っていたけれど、「難しすぎて弾けない」と挫折。今は修復して私の生徒さんが大事に使っています。

この漫画のシリーズをご存知の方も多いと思います。「山口六平太」最後の単行本。

高井さんは日本の漫画界の草分けのようなすごい方ですが、ご本人は飄々として実にチャーミングな方でした。バンドネオンがご縁でずっと仲良くしてくれていました。

高井研一郎さんについてはこちら。

実はCDの中印刷にも作品を提供してくださいました。確か、ワイン1本、とかで笑。

2003年には編集者の方ともども、アルゼンチンのブエノスアイレス、そして生涯の夢だったというコスキンフェスティバルに応援団としてきてくださいました。現地ではマジックを披露して、アルヘンティーノに大ウケしていたらしいです!

「あんたはバンドネオン弾いてる時は、実にいい。音楽に身を捧げなさい。でも、呑んだらだめだなあ、ただの酔っぱらいだもの。」

といいつつ、事務所に楽器持参で遊びに行くといつもとっておきのウィスキーを出してきてくれた。最後、呑めるような身体じゃないのに「今日は呑みたくなった」と私のバンドネオンを聴きながらちびちびやってたなあ。

旅立たれる本当に直前まで、ベッドで仕事をしていたそうです。

ご本人の趣味はめちゃくちゃマニアック。音楽もご家族とレコードを整理していたら、クラシック、ジャズ、ボサノバ、そしてタンゴなど奥が深い。アイディアを書きつけていたノートも、ものすごく凝っている。けれど、六平太をはじめ、代表作となる作品はどれもシンプルで誰が読んでも読みやすく共感される内容です。

自分自分と押し付けがましくなく、自分の趣味は背景に忍ばせ(お店の名前とかね)それを楽しんでいる。さらっとしているようで奥が深い。究極のダンディズム、だと思います。

「これ、貸してあげるけど絶対絶対返してね。すごく貴重なんだから」と古今亭志ん生のDVD全集を貸してくれたなあ。最近、無性に志ん生が聴きたくなるのは、、高井さんが呼んでいるのかも知れません。

明日の寅さん記念館での演奏にはきっと、聴きにきていると思います。高井さんのおかげで、山田洋次監督とも同席させていただき、バンドネオンを聴いていただいた思い出があります。

10年前の生前葬では、「20世紀少年」の浦沢直樹さんや、

個人的に大ファンな「自虐の詩」業田良家さんにもお会いできて感激でした!(嬉しそうな私、、、)

寅さんのキャラクターは高井さんの作品です。

明日の演奏は13:00〜、タンゴ楽団・クァトロビエントスのゲストで演奏させていただきます。

もちろん車で行きますっ!

初めての下町ドライブ、ドキドキですが安全運転で!!!

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