亡くなった方との思い出を回想しながら、お墓へ向かう。
花を買って、線香を準備して、墓地の場所を確認する。
そこからもう、「お墓参り」が始まっている。
その方が結んでくれた縁を考える。
してくださったことを思い返す。
楽しかったこと。笑顔。
思い返せば感謝しかない。
昨日は、稲垣三郎画伯に会いに行ってきました。

お墓参りに行こうと思った日、空に大きな龍雲を見つけた。

龍や河童など、日本古来の精霊にこだわって描き続けた方だった。

墨絵展で共に上海に行き、フランス租界の裏路地で呑んだこと、
水墨画のふるさと杭州の風景に感動したこと、
数々のライブを企画してくれたこと、
今もそのご縁で演奏が続いていることなどなど。
出会ったのは私がまだバンドネオンを始めて間もない頃で、思い切り生意気で虚勢を張っていた頃だった。
あたたかく見守ってくれて、ありがとう。
応援してくれて、ありがとう。
お墓参りって、いいな。
また来るね。

