サックス奏者の故・木村昌哉さんの楽器を北海道のご両親から託された。

そのサックスの修理のため、管楽器修理工房「服部楽器」に持ち込もむため、工房のある巣鴨で吉田さんと再会。

10数年前、新宿ピットインで演奏していた頃にお会いしたことがある。
私のライブに来てくださったのか、彼が参加する藤井郷子オーケストラを聴きに行ったのか、その辺はもう、定かではない。
時空を越えてる間、半端ない!
昌哉さんの楽器を預け、その後も吉田さんの楽器のメンテの様子を見学。
違う楽器のメンテを見学するのはとても面白い。
待ち時間にマイクの話、エフェクト、リバーブや機材の話など。
ECM レインボースタジオのリバーブの今と昔の違いを語れる人なんて、なかなかいない笑。
そういえば私もかつてはバンドネオンの音を逆回転させたりディストーションかけたり、ループマシーンを駆使したりしていた時代があったなあ。
店長・タカバさんのバンド活動のエピソードも興味深く、とっても楽しい時間だった。

メンテの合間に楽器チャックしているバリトンの音がナチュラルでとても美しかった。

お互いのソロアルバムを交換。

今、吉田さんのCD”SAKAI”を聴いている。
「私が「自分の音楽」を演奏し始めたのは20歳の時で、バリトンサックス無伴奏即興ソロ演奏でした。以来、無伴奏ソロをライフワークとして継続しています。」
録音は長野県茅野市の「茶会記クリフサイド」。
以前、新宿二丁目「カフェラバンデリア」のフジモトさんにここに行ってみたらいいよ、と勧められた場所だった。
最近、いろんな形態の仕事をお受けして、文字通り毎日「努力」している。
そのことはとても自分の勉強になってはいるけれど、なぜだか最近、全く音楽が聴けなくなっていた。
久しぶりに、音に浸りたくなった。


