今だから言います。女子の皆さん、婦人科系のがん検診、必ず行ってください。実は私もちゃんと行っていませんでした。今回は、乳がんで亡くした友人のお墓参りに行ったことで意識が乳がんにあったこと、たまたま蚊に刺されて胸に薬を塗っていたらマンモグラフィにも映らないほどのしこりを自ら発見できたこと、などなどラッキーが重なりました。早期発見なら、今の医療であれば問題なく回復できます。心から、早めのがん検診を、ね!!
今回、診察していただいたのは、練馬駅前内視鏡・乳腺クリニックです。こちらの病院は、女性にはちょっと辛いマンモグラフィー検査も安心して受けられる技術と思いやりのある看護師さんがいらっしゃいます。病院全体が明るい雰囲気です。何より、先生はとても親切でこちらの話もきちんと聞いてくださり、診察も的確で素早いです。がんと診断された時の看護師さんの思いやり溢れる、しかも迅速な対応には本当に助けられました。本当に、この病院でよかった。しこりなど、少しでも迷うことがある場合、怖がらずにすぐに診察することをお勧めします。予約をしておけば、待たされることもありません。
参考までに、私の場合の乳がん発見までの経緯を書き記します。
9/3 しこりを発見、乳腺外科を予約
しこりは米粒大でした。ネット情報によると、この大きさで触って動くものは「線維腺腫」という良性の腫瘍で放置処置でOKということでした。まさしくそのような感じだったのですが、何か不安がよぎったので、乳腺外科を探して予約。
9/6 乳腺外科初診
超音波とマンモグラフィー検査。しこりが小さすぎるので、線維腺腫の可能性が大きいけれど、超初期の乳がんの可能性もなきにしもあらず。ということ。とりあえず放置するか、針生検をするか。はっきりさせたかったので、検査申し込み。太い針を差し込んで組織を採取する「コアニードル生検」を申し込み。北海道ツアーを韓国ツアーの間で検査することに。
9/20 コアニードル生検
局部麻酔をして針を差し込み、組織を採取。採取時に思いの外大きな「バチッ」という音がする。天井のモニターで長い針が身体に入るのが見えて少し怖かった。15分ほどで終了。重いものを持たないように、とのことで、翌日のレッスンは延期に。2日間安静にして完全に止血し、韓国ツアーに備える。
10/4 乳がんステージ0と診断
先生も自分も、線維腺腫だとほぼ思っていたけれど、まさかの「乳がん」。さすがにびっくりしたけれど、この大きさは判断できるギリギリで、少し小さくても見逃されたかもしれなかったらしい。自分で触って見つけられる大きさは平均して2、5センチほどで、そこまでいくと乳管の外にがん細胞が出てしまっている「浸潤がん」になる。私の場合は乳管内に止まっている「非浸潤がん」のため、取り切れる可能性が高くなる。「蚊に感謝だね!」と先生の笑顔にホッとする。本当に、ラッキーが重なっていると思う。
手術に向け、他の臓器に異常がないか、全身を超音波で検査。こちらは異常なし。
早速手術の話になり、「よく考えて納得のいく病院を探してください」とのこと。初めてのことだし、どこの病院がいいかの情報もネットでしかわからない。先生を信頼して、紹介いただくことに。少々遠くても「腕がいい」「なんでも話せる」医師と病院を選びたいと伝える。早速紹介していただいた病院に看護師さんがコンタクトし、初診の予約を入れ、紹介状を作成してくれた。
手術は約2ヶ月後になること、標準的には3泊4日位。退院してすぐに日常生活が送れること、念の為一週間ゆとりを持つこと。そのあと5週間に渡って放射線治療を毎日受けることなど、細かい説明を別室で2人きりで丁寧に説明してくれた。
ご紹介いただき、私が決めたのは「日本赤十字社医療センター」。担当医師は荻谷朗子氏。広尾は昨年、フランスのアーティストとのプロジェクトの後援を依頼しに、フランス大使館に1人で乗り込んだ思い出深い場所だ。
初診は10/15の朝。前日まで福島で演奏があるけれど、初診が早ければ手術日程も早められる。2月末のベトナムツアーまでに、手術と放射線治療を終了したい。
ちなみに、放射線治療は5週間毎日通う必要があるため、自宅から近い病院を選ぶことにした。
ここまでの先生、看護師さん、病院の連携が素晴らしかった。そのあと、看護師さんと2人きりで、不安なことやわからないことを話した。個人的なお話もゆっくりと聞いてくださって本当に感謝でいっぱいだった。
手術までは今まで通りの日常を過ごすこと。ネットで情報を闇雲に見て不安にならないこと。対面してしている医師の言葉を信じること。美味しいと思えるものを楽しくいただいて、体力をつけること。アルコールもOKなこと笑。
早速帰り道に野菜と肉を買い込んで、ポトフを作った。韓国でマッコリを飲みすぎていたため笑、帰国後はアルコールを控えていたけれど、今後の方針が決まったお祝いと、自分の強運を祝して白ワインをいただいた。
今後の予定
10/15に広尾の日赤で初診を受け、治療の方針を決め、手術を予約する。12月中にできたらラッキー。10/17 練馬駅前乳腺クリニックにて血液検査の結果を聞く。加入しているがん保険の請求に必要な診断書をお願いする。
あとは、一回ずつのミッションを淡々とこなし、医師を信頼し、いつも通りに生活をするだけ。余計なことは考えない。
病気を抱えた時、お世話になる病院にこれほどまでに力づけられるとは思わなかった。練馬駅前内視鏡・乳腺クリニックのみなさま、本当に、ありがとうございます!
これから、「病院でかかるお金」について勉強したいと思います。自己負担金、高額医療制度、がん保険の手続きなどなど。これもまた、一つずつクリアしていきます!